紅茶の一大生産国インドでは紅茶は身近な存在で、中でもよく飲まれているのがチャイというインド発祥のミルクティーです。
チャイは日本でも近年人気が高まり、喫茶店で飲めたり各メーカーがチャイ用の紅茶やインスタントのチャイなどを販売したりしています。
そんなチャイ、インドの紅茶ではありますがスパイスなどの材料もそろえやすいので、実は日本のおうちでも本格的に入れることが可能なんです。
おうちだと紅茶や牛乳の割合やスパイスの有無、種類なども好みによって変えられるので、好みの味わいを楽しむこともできます。
でもいざ入れようと思っても、入れ方や材料などが分からない方もいるでしょう。
そんな方のために、この記事ではチャイの入れ方やスパイスの選び方をご紹介します。チャイに興味をお持ちの方は是非!
チャイはインド発祥のミルクティー
チャイはインドで生まれたミルクティーで、茶葉を鍋で煮出して牛乳や砂糖を多く入れるのが特徴のミルクティーです。
インドの方は日に何杯もチャイを飲む習慣があり、仕事の休憩やおうちでくつろぐ時などに飲んだり、おやつ感覚で飲んだりすることが多いです。
チャイは元々「茶」の意味がある言葉でインドの方にとってはお茶=チャイなんですよ。
チャイにはスパイスを入れる?入れない?
チャイと聞いて思い浮かぶイメージはインドの紅茶とか、そしてやはりスパイスでしょうか。
チャイはミルクティーにスパイスを入れた飲み物のイメージが強いですが、実はスパイスは必須ではないんです。
チャイというのはあくまで「甘く煮出したミルクティー」なのでスパイスが入っている=チャイではないんです。
スパイスを入れたチャイはチャイの一種で「マサラチャイ」と呼ばれているんですよ。といっても明確に区別されているわけではないんですが・・
つまりスパイス無しでもチャイはチャイなので、「スパイスが苦手でチャイは飲めないな~」と思ってた方もスパイス無しならチャイをおいしく飲めますね!
チャイの入れ方
【用意するもの】
- 茶葉
- 牛乳
- 茶こし(ティーストレイナー)
- タイマー
- 手鍋
※量を多めに入れる時など必要ならティーポットも用意する
【分量(カップ2杯分)】
- お湯:120ml
- 茶葉:ティースプーン2.5杯(約4~6g)
- 牛乳:180ml
- 砂糖:お好みの量
- お好みのスパイス:少量(シナモン・生姜・クローブ・カルダモンなど)
ポイントは牛乳と砂糖を多めで入れることですが、比率や量はお好みで。
お好みでスパイス無しにしてもOKですよ~
チャイの入れ方①:原型スパイスの下準備(スパイス無しorパウダーの場合は省略)
チャイにスパイスを入れる場合、原型スパイスかパウダースパイスのどちらかを使うことになります。
パウダーは手軽に入れられてとても便利ですが、本格的に入れたいなと思ったら原型スパイスを使いましょう。
原型のほうが香りが良かったりえぐみが少なかったりするんですよ
ただ原形は使う前に潰すなどして、下準備をする必要があります。
チャイで特に使われているスパイスの下準備方法を下記にまとめました。
【スパイスの下準備方法(2杯分)】
- シナモンスティック:1本を3~4等分に手で折る
- 生姜:皮つきの生姜4分の1をスライスor細かく切って包丁の腹などで潰す
- クローブ:4粒ほどを潰す(そのままでもOK)
- カルダモン:6粒ほどを包丁の腹などで潰し中の種を出す(さやと種は両方使う)
- ブラックペッパー:4粒ほどを潰す(そのままでもOK)
下準備をしたスパイスは、より香り豊かになるので是非やっておきましょう。
原型かパウダー、どちらを使うかによってスパイスを入れるタイミングが変わってくるのでお間違えないように!
チャイの入れ方②:お湯を沸かして茶葉を入れる
まず鍋に水を入れて沸騰させ、沸騰したら中火にします。
原型スパイスの場合:沸騰したら先にスパイスを鍋に入れてお湯に色と香りがつくまで煮出します。
そして茶葉を入れ大体1~2分ほど火にかけましょう。
チャイの入れ方③:茶葉が抽出できたら牛乳を注ぐ
1~2分火にかけ、茶葉が沈んだら牛乳を入れます。
そして温度をならすために全体をごく軽~くかき混ぜ、強火で沸騰させたらすぐに火を止めましょう。
鍋の縁に小さい泡ができて茶葉が中心に集まり、全体が盛り上がったら火を止めるタイミングです
沸騰させすぎると牛乳の臭みが出てしまうので、気をつけましょう。
パウダースパイスの場合:牛乳を入れて沸騰後にスパイスを一つまみずつ入れます。
チャイの入れ方④:カップに注いで完成!
火を止めたら(パウダーの場合スパイスを入れた後)茶こしで漉しながらカップやポットに注ぎます。
そしてお好みの量の砂糖を入れたら完成です!
スパイスによって手順は変わりますが、基本は鍋で煮込むだけなので意外と簡単なんですよ
チャイのスパイスの選び方
上記で特に使われているスパイスを例として紹介しましたが、必ず例の通りに使う必要はありません。使うスパイスによって風味が変わるので、好みで選んでも良いでしょう。
とはいえ、それぞれどんな特徴のスパイスなのか分からない方もいると思うので、例に挙げたものなどチャイによく使われているスパイスの特徴をご紹介します。
それぞれのスパイスの効能もあわせてご紹介するので、効能で選んでみてもアリですよ
チャイのスパイス①:シナモン
おそらくチャイで一番定番なスパイスのシナモンは、特徴的な甘い香りがするスパイスです。
チャイに加えるとシナモンの甘い香りが感じられます。
シナモンの効能
- コレステロール改善
- 血行促進
- 消化促進
- 抗炎症作用
チャイのスパイス②:生姜
ピリリとした辛味や清涼感のある香りが特徴の生姜。チャイに加えると味に辛味やさっぱりとした風味が出ます。
また生姜は身体を温めてくれるので、冬に飲むチャイにおすすめです。
生姜の効能
- 血行促進
- 体を温める
- 抗酸化作用
- 整腸作用
チャイのスパイス③:クローブ
クローブは濃厚で甘い香りに強めのスパイシーな香りが特徴のスパイスです。
スパイシーな風味のチャイを飲みたいときはクローブを加えてみましょう。
クローブの効能
- 鎮痛作用
- 血行促進
- 抗酸化作用
- 消化促進
チャイのスパイス④:カルダモン
爽やかさのある香りと少しの苦みを感じるカルダモンは、チャイにスッキリとした味わいを足してくれます。
香りが強いスパイスなので、好みによって量を調整してもいいでしょう。
カルダモンの効能
- リラックス効果
- 消化促進
- 発汗作用
チャイのスパイス⑤:ブラックペッパー
日本でも料理などによく使われているブラックペッパーも、チャイに使われています。
チャイに加えると味がキリッとしまりますが、入れすぎると辛味が出てしまうのでほどよく加減しましょう。
ブラックペッパーの効能
- 血行促進
- 食欲増進
- 抗酸化作用
チャイのスパイス⑥:ナツメグ
甘い香りと刺激のある風味のナツメグ。ハンバーグなどのひき肉料理にも使われたりしていますね。
ナツメグを加えると、本格的なチャイの風味が出せるので本場の味を楽しめます。
ナツメグの効能
- 整腸作用
- 鎮痛効果
- 疲労回復
- 冷え性改善
チャイのスパイス⑦:スターアニス(八角)
星型がかわいいスターアニスは、中華だと杏仁豆腐などにも使われていて、甘い香りに刺激的でスッキリとした味わいがあります。
チャイには3片を割って入れ、最後に飾りとして上に浮かべても良いでしょう。
スターアニスの効能
- 血行促進
- 整腸作用
- 冷え性改善
チャイのスパイス⑧:ピンクペッパー
ピンクペッパーはほとんど辛味は無く、ほのかに酸味と甘さがあるスパイスです。
こちらもスターアニス同様、色どりとして浮かべるのもおすすめです。
ピンクペッパーの効能
- 脂肪分解作用
- 抗菌防腐効果
スパイスを選ぶのが面倒という方は・・・
ここまでスパイスの特徴をご紹介しましたが、それでもよくわからなかったり選ぶのが面倒と感じる方もいるでしょう。
そんな方は、紅茶専門店や通販などでチャイ用スパイスのセットが売られているのでそれを使うのもおすすめです。
原型スパイスのセット以外にパウダーのミックススパイスなどもありますよ~
初めてチャイを入れる方にもおすすめですし、またそこから自分の好みのスパイスや量を探すのもいいでしょう。
まとめ
- チャイはインド発祥のミルクティー
- チャイは甘く煮出したミルクティーのことでスパイスを入れたらマサラチャイと呼ばれる
- 茶葉を鍋で煮出して牛乳と砂糖を入れるのが特徴
- チャイのスパイスは好みで入れて良い。セットなどもおすすめ
インドのミルクティー「チャイ」はインドの方にとってとても身近な飲み物です。
日本でも知名度が上がり、チャイを好んで飲む方も多くいます。
濃い紅茶に砂糖とミルクを入れた甘く濃厚なチャイに、スパイスをさらに加えるとエキゾチックな味わいになります。
またスパイスの量や種類によって、様々な味わいを楽しめるのも面白いですね。
最近チャイにハマっているという方やチャイを飲んだことが無いけど興味がある方、おうちで少し本格的なチャイを入れてみませんか?
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