紅茶にミルクを入れて飲む「ミルクティー」は、日本でもおなじみの飲み方。愛飲者も多くいます。
ペットボトル飲料やインスタントなどでもお手軽に飲むことができますが、いざおうちで入れて飲んでみようと思っても
「使うミルクは牛乳?生クリーム?」
「紅茶とミルクの配分は?」
など紅茶にミルクを入れるシンプルな飲み方の反面、案外入れ方がよくわからず、なんとなく「こうかな?」という入れ方で入れている方もいるのではないでしょうか?
シンプルゆえに意外と奥が深いミルクティー。おうちでもっとおいしく入れるにはどうすればいいのか。
この記事では、おうちでも簡単にできる基本の入れ方をご紹介します。
基本の入れ方・ティーウィズミルクとは?
ティーウィズミルクはあらかじめ入れた紅茶にミルクを加える、ミルクティーの中でも基本の入れ方です。イギリスでも好まれている入れ方になります。
一般的にイメージされてるミルクティーの多くはこのティーウィズミルクですね
ミルクティーを入れる前の事前準備
【用意するもの】
- ティーポットとカップ
- 茶葉
- 牛乳
- 茶こし(ティーストレイナー)
- タイマー
- 手鍋(ティーポットが無い場合)
最低限上記の道具があればミルクティーを入れることができます。またティーポットが無い場合は手鍋でも代用可能です。
また甘いミルクティーが飲みたい方はお好みで砂糖なども用意しましょう
紅茶の道具選びに迷う方はこちらも参考にしてみてください↓
さらにミルクティーを入れる前に
- 最初に茶葉や牛乳の分量を量っておく
- ティーポットとカップを湯通しで温めておく
この2つをやっておくと手間取らずスムーズに入れられ、ミルクティーの温度も下がりにくくなります。
特に慣れてない方は量りながら作業をすると、手順や分量を間違えてしまうかもしれないので先に量っておきましょう
【牛乳】
ミルクティーに使うミルクは基本牛乳ですが、一口に牛乳と言っても低脂肪や濃厚なものなど種類は様々あります。
おすすめは一般的に売られている乳脂肪が3〜4%の生乳のみの牛乳です。紅茶の風味を損なわず水っぽくならず、お店などで手に入りやすい点もおすすめポイント。
また、生クリームやコーヒー用のミルクは紅茶の風味を消してしまうので基本NG。
【砂糖】
ミルクティーに砂糖を入れる場合、おすすめはグラニュー糖です。味にクセが無くさっぱりとした甘さが、紅茶の風味を邪魔しないからです。溶けやすい点も◎
また一般的に料理などでも使われている上白糖は、グラニュー糖よりクセや甘みが強く紅茶の風味に影響しやすいのであまりおすすめしません。
ミルクティーの入れ方:ティーウィズミルク
【分量(カップ2杯分)】
- お湯:300ml
- 茶葉:ティースプーン2.5杯(約4~6g)
- 牛乳(常温):20~30ml
※砂糖はお好みの量で
この分量はあくまで目安なので、好みによって調整してみましょう
ティーウィズミルクの入れ方①:紅茶を濃いめに入れる
ストレートティーで飲む濃さで紅茶を入れると、牛乳で紅茶の風味が薄くなってしまいます。なのでミルクティーを入れる時は紅茶を濃いめに入れましょう。
紅茶(濃いめ)の入れ方
- ティーポットに茶葉を入れる
- お湯を注いで3~4分ほど蒸らす(通常より長めに蒸らす)
蒸らし時間も少し長めにすることで、通常より濃く抽出されます。蒸らし時間は茶葉の大きさによって変わるので、小さい茶葉は2~3分、大きい茶葉は3~4分ほど蒸らしましょう。
逆に紅茶が濃くなってしまったらミルクティーにして飲むのもアリなんですよ。お湯で薄めても渋味は残ってしまいますが、ミルクを入れるとマイルドになるので
紅茶の入れ方の詳細や手鍋での入れ方を知りたい方はこちら↓
ティーウィズミルクの入れ方②:カップに紅茶と牛乳を注ぐ
紅茶の蒸らしが終わったらいよいよカップに注ぎますが、まず先に常温の牛乳をカップに注ぎましょう。
先に牛乳を注ぐことで紅茶の温度をなるべく下げないようにでき、また後述の理由で風味が損なわれるのを防げるからです
そして、茶こしで茶葉を漉しながら紅茶を注ぎ完成です。後はお好みで砂糖などを入れましょう。
牛乳は先に入れるか後に入れるか
牛乳を入れる順番はどちらから入れても変わらないのでは?と思っている方も少なくないのではないでしょうか?
ですが実は、ミルクティーは牛乳を入れる順番によって風味が変わってくるんです。
【牛乳を入れる順番の名称】
- 後に牛乳を入れる:ミルクインアフター
- 先に牛乳を入れる:ミルクインファースト
まずミルクインアフターのメリットは「牛乳の量を調整しやすいこと」です。初心者の方はこちらのほうが入れやすいかもしれませんね。
ですが、後から牛乳を入れると急激に温度変化でたんぱく質が変性してしまい、独特の硫黄臭が出て紅茶の香りを損なうことがあります。
紅茶の香りと硫黄臭は相性がよくないので紅茶の風味を邪魔してしまうんです
次にミルクインファースト。先に牛乳を入れる分調整のしにくさはありますが、後から熱い紅茶を入れるので、温度変化が緩やかになりたんぱく質の変性を防ぐことができます。
そのため紅茶の風味が損なわれるのを防ぐことができるんです。
先に入れるか後に入れるかでも結構違ってくるんですね~
とはいえ慣れてない方にとっては、量の調整がしやすいミルクインアフターのメリットも大きいでしょう。
慣れるまではミルクインアフター。牛乳の量の調整に慣れてきたらミルクインファーストで入れてもいいですね。
アイスミルクティーの場合
ホットのミルクティーは冬に飲むと体が温まってポカポカしますが、夏に飲むには暑い時もありますよね。
そんな時はアイスにして飲みたいところ。
アイスミルクティーの入れ方はホットと特に変わりませんが、最後の手順が少し異なります。
【アイスミルクティーの入れ方】
- 紅茶を濃いめに入れる(砂糖を入れる場合はグラスに注ぐ前に入れる、量はホットよりも多め)
- 氷を入れた容器かグラスの半分ほどの紅茶を注ぐ
- 牛乳を入れる
夏は冷たいアイスでグイといきましょ!
まとめ
- ティーウィズミルクはミルクティーの基本の入れ方
- 事前にポットとカップ・茶葉・牛乳・茶こし・タイマーを用意する
- 先に分量を量ったり湯通しで温めたりしておく
- 紅茶は通常より濃いめに入れる
- 牛乳を入れる順番によって調整のしやすさや風味が変わってくる
世界や日本でも人気のミルクティーは、身近なお店や自販機でも売っていてお手軽に手に入りますが、いざ自分で入れるとなるとシンプルゆえの奥深さを感じます。
牛乳との配分や茶葉による味の違いなどで色んな味わいになるミルクティー。ですがそれは、自分の好みの味を探したりカスタムしたりできるということ。
自分好みのミルクティーを探すのは楽しいですし、いざ見つけると自分だけの特別な飲み物に感じて愛着も出てきますよ。
ミルクティーを入れるのに興味がある方や、自分好みのミルクティーを探してみたい方は是非この記事を参考にしてみてください。
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