おいしい紅茶の入れ方【ゴールデンルール編】

ゴールデンルールのアイキャッチ画像 おいしい紅茶の入れ方
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紅茶には飲み方や好みによってさまざまな入れ方が存在していますが、その中でも基本の入れ方とも言える「ゴールデンルール」があります。

ゴールデンルールはイギリスに古くから伝わる入れ方で、現代でも伝統的とされているルールです。

このルールに沿って入れれば紅茶初心者の方でもおいしく入れられますし、ここから自分好みの入れ方を探しても良いでしょう。

この記事ではゴールデンルールについて解説します。

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紅茶のゴールデンルールとは?

白いポットから白いカップに紅茶が注がれている画像

ゴールデンルールとは19世紀のイギリスから伝わる伝統的な紅茶の入れ方です。5つのルールがあることから「The Five Golden Rules」とも呼ばれています。

さち
さち

このゴールデンルールは現代でも正統な入れ方として伝わっているんですよ

茶葉が持っている香りや味を十分に引き出すために生まれたルールで、初心者の方でも簡単にできます。

紅茶好きだったり、紅茶に興味を持ってたりする方は知っていて損はないでしょう。

さち
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初心者の方はこのゴールデンルールを、自分好みの入れ方を探す目安にしても良いかと思います

ゴールデンルールのルーツは?

ゴールデンルールの始まりは、イギリスの作家「イザベラ・ビートン(通称:ビートン夫人)」が著した「The Book of Household Management」という家庭の料理や生活についての本からです。
ビートン夫人が考えたゴールデンルールが、改訂しつつも現代に伝わっていきました。

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5つのゴールデンルールを解説

ルールと書かれた本

The Five Golden Rulesの呼び名の通り、ゴールデンルールには5つのルールがあります。

【5つのゴールデンルール】

  1. 新鮮で保存状態の良い茶葉を使う
  2. ティーポットを温める
  3. 茶葉の分量を量る
  4. 空気を含んだ沸騰したてのお湯を使う
  5. 茶葉をしっかり蒸らす

この5つがゴールデンルールの基本であり、おいしく入れるコツでもあります。

1・新鮮で保存状態の良い茶葉を使う

紅茶葉はなるべく新鮮なものを使いましょう。古いものや傷んでいるものを使っても、風味が抜けたりして味が落ちてしまっているからです。

購入後開封したら2〜3か月以内に、開封前でも1年以内か長くても2年以内のものを使いましょう。

茶葉の保存は密閉できる容器や袋に入れ空気に触れないようにします。そして高温多湿を避けて日の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

さち
さち

日の当たらない涼しい場所と聞いて冷蔵庫と考える方もいるかもしれませんが、ほかの食品の匂いが移ったり、結露で湿気を吸ってしまうのでおすすめしません

2・ティーポットを温める

紅茶を入れる前にティーポットは湯通しして温めておきましょう

紅茶は80度以上のお湯で成分を抽出し始めるので、冷たいティーポットだとお湯の温度が下がってしまいます

そのため事前にティーポットを温め、お湯の温度が下がらないようにしましょう。この時ティーポットだけでなくティーカップも湯通しして温めておきます。

またティーポットの材質も保温性の高い陶器や磁器製のものがおすすめです。

さち
さち

ティーポットの形も茶葉が中で対流しやすい丸型がおすすめですよ

3・茶葉の分量を量る

茶葉の分量は正確に量って入れましょう。ティーカップ1杯分(約150㏄)の紅茶だと約2〜3gティースプーン1杯分です。

ですが、茶葉は種類によってサイズが違いサイズごとに抽出時間も変わります。そのためグラムも調整する必要が出てきます。

  • 1cm程の茶葉(OP):ティースプーン大盛1杯(3~4g)
  • 2~3mm程の茶葉(BOP):ティースプーン中盛1杯(2~3g)
  • さらに小さい茶葉(BOPF):ティースプーン小盛1杯(2g)

紅茶を入れる前にまず茶葉のサイズを確認して、しっかり量りましょう。

さち
さち

0.1g単位のスケールも正確に量れておすすめですよ

4・空気を含んだ沸騰したてのお湯を使う

紅茶は水に含まれる空気も重要です。空気を含んでないと茶葉がポットの中で上下に対流する「ジャンピング」が起こりにくくなります。

さち
さち

ジャンピングが起こると茶葉からまんべんなく味や香りが出てくるんですよ

そのため空気を多く含んだ水道水や、直前に振って空気を含ませたミネラルウォーターを使いましょう。汲み置きの水や電気ポットで保温されているお湯はジャンピングが起こりにくいのでNGです。

またお湯の沸かし方でも空気を含ませることができます。強火で火にかけ大きな泡がボコボコとなってはじけ出したらベストなタイミングです。

お湯が沸いたら冷めないうちに(80度を下回らないように)ティーポットに注ぎましょう。

さち
さち

ただ、お湯はあまり沸かしすぎても逆に空気が抜けてしまうので注意しましょう

水についてはこちらの記事も参考に↓

5・茶葉をしっかり蒸らす

ティーポットに茶葉とポットを入れたら蓋をして蒸らしましょう。蒸らすことでジャンピングが起こり、味や香りなど茶葉の成分が出てきます。

【時間の目安】

  • 1cm程の茶葉(OP):3~5分
  • 2~3mm程の茶葉(BOP):2~3分
  • さらに小さい茶葉(BOPF):2分

タイマーや砂時計などでしっかりと時間を計りましょう

さち
さち

蒸らしている間、ティーコゼー(ポットカバー)やポットマットで保温すれば冷めにくくなりますよ

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まとめ

  • ゴールデンルールとは19世紀のイギリスから伝わる伝統的な紅茶の入れ方
  • 「The Five Golden Rules」の呼び名の通りルールは5つある
  • 茶葉は開封前なら1~2年、開封後なら2~3か月以内のものを使うい密閉容器に入れ暗く涼しい場所で保管する
  • 紅茶を入れる前にティーポットとティーカップを湯同士で温めておく
  • 茶葉はサイズと飲む量にあわせて量る
  • 空気を含んだ水を強火で沸かし冷めないうちにティーポットに入れる
  • 茶葉のサイズに合わせた蒸らし時間で蒸らす

紅茶のゴールデンルールは古くから伝わる、紅茶の基本ともいえる入れ方です。

特別難しい工程もなく初心者の方でもおいしく入れられるので、紅茶の入れ方がよくわからない方はまずゴールデンルールに則って入れてみましょう。

とは言っても、ゴールデンルールは基本であって必ず守るものではありません。

紅茶を何度か入れていると「もう少し濃いほうがいいな」「この入れ方だと濃く出すぎるな」など、自分の好みも分かってくると思います。

そこから茶葉を増やす、蒸らし時間を変えるなど自分の好みを模索していきましょう。もちろん気分で変えるのもOK!

基本を抑えつつ自分の好きな紅茶を見つけていきましょう。

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