紅茶にミルクをあわせた「ミルクティー」は、普段から紅茶を飲む方もそうじゃない方にも人気のある飲み方です。
茶葉の種類にこだわらなければ、材料も手に入れやすいのでおうちでも簡単に入れられるのも魅力の一つ。
ですが、ミルクティーに合う紅茶と同じくらいに、初心者の方が悩んでしまうことがもう一つあるのではないでしょうか?
そう、ミルクティーに合うミルクは何か?です。
ミルクと一口に言っても様々な種類がありますし、どのミルクが紅茶に合うのか?逆に紅茶と合わないミルクは何なのか?と、悩んでしまうのではないでしょうか?
そんなミルクでお悩みの方のために!この記事では、ミルクティーと相性の良い・悪いミルクは何なのか?解説します。
ミルクティーと相性のいいミルクはズバリ牛乳!
牛乳や生クリームにコンデンスミルクなど、ミルクには様々な種類がありますが、結論から言いますと紅茶と相性がいいミルクは「牛乳」です。
スーパーやコンビニで売っている市販の牛乳でOKですよ!
紅茶に合うミルクは
- 紅茶の風味が負けないもの
- きれいなミルクティーの色になるもの
この2つの特徴を持ったミルクが相性が良いと言われていて、牛乳が一番この特徴を持っています。
そのため、ミルクティーには牛乳が使われることがほとんどです。
紅茶の国イギリスでも紅茶に入れるミルクは牛乳なんですよ
またミルクティーの種類によって、牛乳以外のミルクを使うこともありますので、後ほど解説します。
ミルクティーに使う牛乳の選び方は?(こだわってみたい方向け)
ミルクティーには市販の牛乳が一番相性が良いと解説しましたが、牛乳にも様々な種類があるのはご存じでしょうか?
牛乳の種類ごとにミルクティーの風味も変わるので、それぞれの牛乳で入れたミルクティーを好みで選ぶことができますよ。
とはいえ、あくまでこだわりたい方向けの選び方なので、普段飲んでいる牛乳でもおいしく入れられますよ
牛乳を選ぶポイント①:殺菌法で選ぶ
牛乳は、搾ったそのままの生乳を出荷せず、加熱殺菌してから出荷されています。食品衛生法で殺菌が義務付けられているためです。
生乳は加熱殺菌の方法によって飲み口や風味が変わるので、ミルクティーにした時の味わいにも影響します。
加熱殺菌の方法は大きく分けて
- 超高温殺菌
- 低温殺菌
この2つです。
もっと細かく分けると5つあるんですが、市販されている牛乳のほとんどはこのどちらかで表記されているんですよ
超高温殺菌牛乳
生乳を120〜150℃で2〜3秒間加熱殺菌した牛乳です。日本で販売されている牛乳の9割が超高温殺菌牛乳なので、多くの日本人の方が飲み慣れている味でしょう。
飲み口はとろりとしていてコクを感じる味わいなので、コクのある重めのミルクティーになる傾向があります。
ただ、少し独特の臭みがあったり紅茶の風味を感じにくくなったりすることもあるので、なるべくアッサムなど味の濃い紅茶で入れると良いでしょう。
普段から飲み慣れて臭みも気にならない、なおかつ濃厚なミルクティーが飲みたい方は超高温殺菌牛乳がおすすめですよ
低温殺菌牛乳
生乳を63〜65℃で30分間加熱殺菌した牛乳。低温で殺菌しているので生乳本来の風味が残っています。臭みが少なく甘みがあるのが特徴です。
低温殺菌牛乳で入れたミルクティーは、サッパリとした飲み口で紅茶の風味を感じやすく、紅茶の持つ本来の味を楽しめるミルクティーになります。
濃厚さで言えば高温殺菌牛乳に劣りますが、紅茶の風味を楽しむ点で言えば低温殺菌牛乳がおすすめです。
ですが低温殺菌牛乳は高温殺菌牛乳より少々お高いのがネックなんですよね~
ちなみに殺菌法が違っても栄養価はほとんど変わらないらしいですよ。
牛乳を選ぶポイント②:脂肪分で選ぶ
市販の牛乳には含まれている脂肪分について表記されていますね。無調整のものや低脂肪、特濃などなど・・・。
牛乳は脂肪分の量が多いと濃いめの味になり、少ないとさらりとした飲み口になります。
ミルクティーに使う際にも脂肪分で味わいが変わるので、好みや気分で選んでみましょう。
成分無調整牛乳
成分無調整牛乳はその牛乳の脂肪分を調整していない牛乳のことです。大体3.5%の脂肪分が含まれています。
無調整牛乳の見分け方は簡単です、パッケージに書かれている種類別に「牛乳」と書かれていたら、全部無調整牛乳ですよ
普通にミルクティーを入れるのであれば、無調整牛乳で十分です。初めてミルクティーを入れる方は、まず無調整牛乳で入れてみてもいいでしょう。
低脂肪牛乳
通常の牛乳から脂肪分を抜いた牛乳で、脂肪分0.5%~1.5%のものが低脂肪牛乳とされています。
脂肪分が少ないので、飲み口はさらりとした軽めのミルクティーになります。
ただ、軽すぎて水っぽい味わいに感じてしまうこともあるので、好みがわかれるかもしれません。
さっぱりしたミルクティーが飲みたい方や脂肪分が気になる方におすすめな牛乳ですね、逆にそれ以外の方にはあまりおすすめしないかも・・・
特濃・濃厚牛乳
無調整牛乳より脂肪分が多い牛乳です。脂肪分が4.0%以上あり、特濃や濃厚などの表記をされています。
脂肪分が多い分コクがあるので、濃くずっしりとしたミルクティーが飲みたいときにおすすめです。
濃いめのミルクティーになるので、紅茶もアッサムなど味の濃い紅茶が合いますよ
また紅茶の本場イギリスでは、脂肪分4.0%の牛乳が使われているので、本場の味を楽しみたいときは特濃を使ってみましょう。
牛乳以外のミルクティーはおいしいの?
ここまでミルクティーに合うミルクは「牛乳」ということで解説しましたが、逆にほかのミルクでミルクティーを作るとどうなるでしょうか?
実は牛乳以外でもミルクティーに使うとおいしいミルクはあります!
牛乳とはまた違ったおいしさになるので、もしかしたら意外な発見があるかもしれませんよ。
世界のミルクティーにも牛乳以外のミルクティーが色々あるんですよ~
コンデンスミルク(加糖練乳)
イチゴにかけたりパンにつけたりして食べることが多い練乳。紅茶に入れると、まろやかでコクのある甘みの強いミルクティーになります。
ただ、練乳はそれ自体がかなり甘いので、砂糖を入れる際は量に気をつけて入れましょう。入れすぎると、とんでもなく甘いミルクティーが誕生しますので・・。
実はミャンマーやマレーシアなどのアジアの国の一部では練乳を入れて飲むのがメジャーなんですよ
豆乳
牛乳と比べると独特の風味を持つ豆乳ですが、紅茶と合わせて豆乳ミルクティーにすることもできますよ。
乳製品にアレルギーがあってミルクティーが飲めない方にも豆乳ミルクティーはおすすめですね
ですが、豆乳は牛乳ほどのコクはありませんが風味が強いので、紅茶の風味が負けてしまいます。
なので豆乳ミルクティーを作るときは、鍋でしっかり煮出してから豆乳を入れましょう。
鍋で煮出すのはロイヤルミルクティーやチャイと同じ入れ方ですね
紅茶を鍋で煮出すと濃く抽出されるので、豆乳の風味にも負けないミルクティーになるんですよ。
ロイヤルミルクティーの入れ方についてはこちら↓
バター
お茶にバターを入れたバター茶は、チベットやブータンなどのアジア中央部で良く飲まれています。
バター茶をミルクティーの分類に数えていいのか悩みますが、まぁ~バターも乳製品なので(笑)
バター茶は一言で例えると「しょっぱいミルクティー」です。
鍋で煮出した紅茶にバターと塩(牛乳も加える場合アリ)を加えるので塩味がきいたミルクティーになります。甘いミルクティーに慣れていると最初は驚くかもしれませんね。
日本人の方はこのギャップに苦手意識を持つ方が多いみたいですね。でもお茶ではなくスープとして飲んだらおいしいという声も聞きますよ
また、お好みで砂糖を入れて甘じょっぱくしたり、最後にコショウやシナモンを入れたりするのもおすすめです。
ミルクティーにおすすめしないミルクは?
牛乳以外でもおいしいミルクティーをご紹介しましたが、中には紅茶と相性の良くないミルクもあります。
ミルクによっては紅茶の風味を消してしまうので、紅茶を味わうという点ではおすすめしないんです。
紅茶とミルクの味のバランスが取れていないと、おいしいミルクティーにはならないんですよ
生クリーム
生クリームは牛乳より脂肪分が多く含まれていて、紅茶に入れるととても濃厚なミルクティーになりそうですよね。
ですが生クリームは油分の多さからミルクティーにすると紅茶の風味が薄く感じてしまいます。なので、生クリームはミルクティーにはおすすめしません。
もし生クリームを使うなら、紅茶をめちゃくちゃ濃く入れないと紅茶の風味を感じられませんが、それなら普通に牛乳を使うのをおすすめします・・
ただ牛乳のミルクティーを入れて、その上にホイップクリームを乗せるのはアリです!ウインナーコーヒーのように上にのせて飲むと、デザート感覚の飲み物になりますよ。
コーヒーフレッシュ・ミルク
お店でミルクティーを頼むと、紅茶にコーヒーフレッシュがついてくることがよくあると思います。
コーヒーフレッシュはお手軽ではありますが、実はあまりおすすめできないミルクなんです。
なぜなら、コーヒーフレッシュのほとんどはミルクではなく植物性の油で出来ているからです。
植物油脂を乳化させて作ったものがコーヒーフレッシュなんですよ
中には乳成分が含まれている商品もありますが、主成分は植物油の場合が多いです。そして油分が多いと紅茶の風味が負けてしまうんです。
粉末のコーヒーミルクも同様に植物性のものが多く、なのでやはり紅茶の風味が薄くなってしまいます。
そのためコーヒーフレッシュや粉末のミルクもおすすめしません。
まとめ
- ミルクティーに合うミルクは牛乳
- 牛乳を選ぶポイントは殺菌法と脂肪分
- 殺菌法には超高温殺菌と低温殺菌の2つがある
- 超高温殺菌はとろりとしていてコクがあり、低温殺菌はサッパリとして紅茶の風味を感じやすい
- 牛乳の脂肪分が少ないと軽く、多いと濃厚なミルクティーになる
- 牛乳以外のミルクはコンデンスミルク・豆乳・バターがおすすめ
- 生クリームとコーヒーフレッシュはおすすめしない
ミルクティーは紅茶の種類だけでなく、ミルクによっても味が変わります。
ミルクが違うとサッパリした軽めの味になったり、ずっしりした濃厚ミルクティーになったりと味わい様々。
牛乳以外のミルクも違った味わいになって、また違った趣のミルクティーになりますよ。
いつも飲んでいる牛乳で入れるのもアリ。ほかのミルクで入れるのもアリなので、興味のある方はお試しあれ!
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