紅茶に興味を持つといろんな紅茶を飲んでみたくなりますよね~
ですが、そう思っていろんな紅茶を飲んでいく内に
「渋味の強い紅茶は苦手だな~」
「もうちょっと飲みやすい紅茶無いかな?」
と思う方もいるのではないでしょうか?
そんな方には!ぜひキャンディを試してみてほしいです。飴のキャンディではありません、紅茶の種類の一つです。
紅茶のキャンディはマイルドな味わいのため飲みやすく、紅茶初心者にもおすすめ。
そんなキャンディとはいったいどんな紅茶なのか?この記事ではキャンディの特徴やおすすめの飲み方をご紹介します。
キャンディとはどんな紅茶?
キャンディとはスリランカ中部のキャンディ地方で栽培されている紅茶のことです。
スリランカ産の紅茶なので、キャンディはセイロンティーの一つということになりますね。
セイロンティーとはスリランカ産の紅茶の総称のことです。キャンディのほかにもウバやディンブラなどの産地がありますよ
また日本の紅茶製品ですと、「キリン 午後の紅茶 ミルクティー」にキャンディ茶葉が使われています。
キャンディの特徴とは?
キャンディの特徴
- 茶葉:赤みのある茶褐色
- 味:渋味が少なくまろやか
- 香り:甘く控えめ
- ※水色:赤味がかったオレンジ
※水色:紅茶の抽出液の色
キャンディは香りが控えめですが、渋味が少なくまろやかで濃厚な味わいを持っています。
そのため、キャンディはほかの紅茶と比べるとマイルドでクセが少ないので
- 紅茶に慣れていない初心者の方
- クセの強い紅茶が苦手な方
などの方でも飲みやすさがあっておすすめですよ。
キャンディはミディアムグロウンティー?ローグロウンティー?
セイロンティーは栽培されている地域の標高によって
- ローグロウンティー
- ミディアムグロウンティー
- ハイグロウンティー
この三つに分けられています。標高が高いほど渋味や香りが強くなり、低くなるほど渋味や香りが弱まりますが味は濃厚です。
標高が低い場所で栽培された紅茶は渋味成分のタンニン(カテキンの一種)が少なくなるので、渋味の少ない紅茶になるんですよ
そしてキャンディはセイロンティーの中でも、比較的標高の低い400~500mの地域で栽培されています。大体東京都庁本庁舎2個分の高さがキャンディ地方の標高です。
イメージするとこんな感じです↓
ここで、なぜどこの標高に分けられているのかを明言しないのは、キャンディを調べているとミディアムグロウンと表記しているものや、ローグロウンと表記しているもの両方があるんです。少し混乱してしまいますね。
一体どっちの標高なのか?これは私の推測ですが、恐らくキャンディがミディアムグロウンでは低く、ローグロウンでは高い標高で栽培されているからではないか?と思います。
もしかしたら茶園の場所によっても表記が変わるのかも?
キャンディの収穫時期は?
キャンディは茶葉が1年中収穫されている紅茶です。キャンディ地方は気候がほとんど変わらない地域のため、1年を通して安定した品質の紅茶を収穫できます。
この安定性からか比較的安価で手に入りやすい紅茶でもあるので、気軽に試せるのもキャンディの強みですね。
キャンディのおすすめの飲み方はフルーツティー!
キャンディはクセが少なく香りも控えめ。だからこそジュースやアルコールで割ったり、フルーツなどを加えたりしても風味を引き立ててくれるのでアレンジティー向きの紅茶でもあります。
そして、数あるアレンジティーの中でも特におすすめしたいのはフルーツティーです。
なぜフルーツティーがおすすめ?
キャンディはフルーツの味や酸味を引き立ててくれるので、この2つは相性がいいんです。なのでキャンディはフルーツティーにうってつけの紅茶なんです。
使うフルーツを変えるだけでもバリエーションが増え、たくさんのフルーツを使うとカラフルな見た目になって味だけでなく目でも楽しめますよ。
もちろん一つのフルーツをたくさん入れるのもアリです!
また、漬けていたフルーツにも、紅茶がしみていておいしくいただけます。ちょっとしたおやつにもフルーツティーはおすすめです。
フルーツティーの作り方
アイスティーの場合
【用意するもの】
- 蓋ができるボトル
- 茶葉:10g(リーフタイプはお茶パックを使うと楽)
- 水:500ml
- お好みのフルーツ
※甘さを足したいときはガムシロップも用意
【作り方】
- ボトルに茶葉と水を入れて冷蔵庫で6~8時間おく。すぐに飲みたい方は水出し用ティーバッグを使うと時短になる
- フルーツの皮をむいて一口大にカットする。オレンジなどの柑橘系は皮を残したまま輪切りにする
- 出来上がったアイスティーにフルーツを入れて完成
フルーツを入れてすぐに飲む(食べる?)こともできますが、ここからさらに時間を置くとよりフルーツの風味が紅茶にしみ出します。お時間があれば試してみてください。
目安は冷蔵庫で1時間以上です
ホットの場合
【用意するもの】
- ホットで入れた紅茶
- お好みのフルーツ
※甘さを足したいときは砂糖orはちみつを用意
【作り方】
- 飲みたい量のホット紅茶をポットに用意する。茶葉とお湯の割合は購入した紅茶に表記されている量と抽出時間を目安にして入れる
- 事前に温めておいたカップに紅茶を入れる。砂糖orはちみつを入れる場合はここで入れる
- カットしたフルーツを入れて完成(カット方法はアイスティーと同じ)
ホットのフルーツティーは体を温めてくれるうえに、ビタミンも取れるので風邪予防にもなります。
おすすめなのはオレンジとハチミツ、それとしょうが汁を加えたオレンジハニージンジャーです。体ポカポカでビタミンも取れて寒い冬にはもってこいのフルーツティーですよ。
フルーツを切るのが面倒な時は?
フルーツティーを作りたいけど・・皮をむいたり切ったりするのは面倒・・・という方もきっといると思います。
そんな方には下記の2つはいかがでしょうか?
カットフルーツや冷凍フルーツ
最初から皮をむいたりカットされたりしているので、手間も省けて時短になります。スーパーやコンビニでも売っていて手軽に買えるのもいいですね。
冷凍されているものならアイスティーの時に使うと氷代わりにもなるので、氷で紅茶が薄くなりにくいメリットもあります。
フルーツの缶詰
缶詰も最初から皮をむいているので使いやすいです。シロップにつけているので生のフルーツより甘みが出ます。
フルーツティーに甘みを足したい方は、ガムシロップや砂糖の代わりに缶詰のシロップを入れてもOKです。1、2杯ずつ加減しながら入れてみてください。
手間を省くだけでなくこの2つだからこそのメリットもあるんですよ~
キャンディはセイロンティー発祥の地?
スリランカは世界2位の紅茶生産国であり世界1位の紅茶輸出国でもあります。その紅茶大国スリランカで、紅茶の生産が最初に始まったのは実はキャンディ地方だったんです。
ちなみに・・スリランカ産紅茶をセイロンティーと呼ぶのはそもそも昔、スリランカはセイロンという名称だったからです。セイロンティーと呼ぶのはこの名残ですね
セイロンと呼ばれていた当時は、驚くことに紅茶ではなくコーヒーの生産をしていたんです。しかも世界第3位の一大生産地にまでなるほど、コーヒー生産に力を入れていました。
ですが、1868年にさび病によってコーヒー農園は壊滅的な打撃を受けてしまったんです。
カビ菌の一種であるさび病菌に感染することで起こる病気。感染すると葉や茎にさび色の盛り上がった病斑ができ、植物の生育が悪化して最悪枯れることも
さび病が流行ったことでコーヒーの生産が難しくなった状況で、コーヒーに代わる農産物として始めたのが紅茶の生産です。
最初に紅茶の生産を始めたのは「ジェームス・テーラー」という、コーヒー農園で働いていたスコットランド人の方でした。
このジェームス・テーラーが最初に紅茶栽培を始めた地。それこそがキャンディ地方なんです。
キャンディ地方での栽培が成功し、そこから国中に栽培法が広まったことで現在のセイロンティーが確立されていきました。
セイロンティーの歴史はキャンディから始まったといっても過言ではありませんね!
セイロンティーについて詳しくはこちら↓
まとめ
- キャンディはスリランカの紅茶でセイロンティーの一つ
- 味は渋味が少なくまろやかで味は濃厚、香りは控えめだが甘さを感じる
- マイルドな紅茶なので初心者やクセの強い紅茶が苦手な方におすすめ
- キャンディは標高の低い場所で栽培されている
- 1年を通して安定した品質の茶葉が収穫されているので比較的安価で手に入りやすい
- キャンディはアレンジティー向きの紅茶、特におすすめなのはフルーツティー
- キャンディ地方がセイロンティー発祥の地
キャンディはセイロンティーの中でもマイルドな味わいで飲みやすい紅茶です。
その飲みやすさや手に入りやすさは紅茶入門にも良い紅茶に感じます。
ほかの味を引き立てる風味は、アレンジティーだけでなく料理やお菓子とも合わせやすいのでシーンを選ばずに飲めるのもキャンディの魅力の一つです。
もし紅茶をいろいろ飲んでみて、もう少し飲みやすい紅茶がいいな~と思った方は一度キャンディを試してみてください。
キャンディと同じく初心者におすすめの紅茶「ディンブラ」についてはこちら↓
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