紅茶の一大生産地であるスリランカ。そのスリランカで生産されている紅茶のヌワラエリアをご存じでしょうか?
あまり日本では耳馴染みのない品種ですが、その味わいは緑茶に似た風味があるので日本人にも親しみやすい味わいがあります。その香りもセイロンティーのシャンパンと呼ばれるほどの香り高いものです。
ヌワラエリアとはいったいどんな紅茶なのか?この記事ではヌワラエリアの特徴やおすすめの飲み方をご紹介します。
ヌワラエリアとはどんな紅茶?

ヌワラエリアとはスリランカ中部の山岳地域にあるヌワラエリア地方で栽培されている紅茶で、セイロンティーの一つです。
スリランカで栽培・生産された紅茶の総称。ヌワラエリア以外にもウバ・ディンブラ・キャンディ・ルフナなどの産地がある
緑茶に近い風味を持っているので、日本茶に飲み慣れた方など日本人に親しみやすい味わいがあります。

元々紅茶と緑茶は同じチャノキから作られているお茶なんです。だから同じ風味でも不思議じゃないんですよ
また、セイロンティーは栽培されている地域の標高によってローグロウンティー・ミディアムグロウンティー・ハイグロウンティーの三つに分けられています。ヌワラエリアは最も標高が高い約1800mで栽培されているハイグロウンティーです。
セイロンティーは標高が高くなればなるほど香りも濃くなり渋味が強くなる傾向があり、ヌワラエリアもハイグロウンティー特有の渋味と香りを持っています。

ちなみにヌワラエリア地方は避暑地、リゾート地としても有名なんですよ!いつか行ってみたいもんです!
ヌワラエリアの特徴は?

【ヌワラエリアの特徴】
- 茶葉:緑味がある赤褐色・外見は緑茶に似ている
- 味:ほのかな甘さ・緑茶のような渋味・コクが少ない
- 香り:甘さのあるフローラルな香り
- ※水色:淡いオレンジ
- 収穫時期:1年を通して収穫されている
- クオリティーシーズン(最高品質の茶葉が収穫できる季節):1月~2月
※水色:紅茶の抽出液の色
ヌワラエリアは緑茶のような渋味とかすかに甘さを感じる味わいがあり、ほかの紅茶と比べると比較的コクが少ないほうです。なので渋味をはっきりと感じられスッキリとした味わいがあります。

ヌワラエリア地方は昼は20~25℃、朝夕は5~15℃の寒暖差があるんですが、この寒暖差で渋味成分のタンニンが増すので渋味が強まるんです
そしてヌワラエリアの香りは、ハイグロウンティー特有の香り高さがあり「セイロンティーのシャンパン」と呼ばれるほど芳醇な香りがします。
その香りはフローラルさや甘さがあり、クオリティーシーズンに収穫された茶葉はさらに爽やかな青々しさも感じられます。
また緑茶のような渋味やスッキリとした味わいから和食などにも合わせやすく、特に和菓子との相性も良いです。ヌワラエリアの渋味が和菓子の甘さを引き立て、後味もさっぱりしてくれるのでおすすめです。

おすすめはあんこの和菓子ですね。
ヌワラエリアのおすすめの飲み方は?
ヌワラエリアの大きな特徴は、その緑茶のような渋味とフローラルな香りです。なのでその風味を生かした飲み方、ストレートティーとミルクティーをおすすめします。
おすすめの飲み方その1:ストレートティー

緑茶のような渋味とフローラルな香りはヌワラエリアの魅力です。その風味を楽しんでほしいので、まずは砂糖もレモンも入れないストレートティーをおすすめします。

まずはヌワラエリアの持つ本来の風味を味わってみてください!
ストレートティーの入れ方について詳しくはこちら↓
おすすめの飲み方その2:ミルクティー

紅茶はミルクを入れると渋みや香りが弱くなってしまいます。ですがヌワラエリアは、ミルクティーにしても渋味と豊かな香りを感じられるので、しっかりとした渋味のある爽やかで香り豊かなミルクティーになります。

逆に渋味が強すぎて苦手だと感じた方にもミルクティーはおすすめです。ストレートティーよりも渋味が和らぐので飲みやすくなりますよ。
ミルクティーの入れ方について詳しくはこちら↓
まとめ
- ヌワラエリアはスリランカのヌワラエリア地方で栽培されている紅茶でセイロンティーの一つ
- セイロンティーの中でも標高が高いハイグロウンティー
- 味は緑茶のような渋味とほのかな甘さが特徴
- 香りはフローラルさと甘さがありクオリティーシーズンには青々しさも感じられる
- おすすめの飲み方はストレートティー、渋味が苦手な方にはミルクティーもおすすめ
ヌワラエリアは紅茶なのに緑茶のような風味を持った、日本茶を飲み慣れた方に親しみやすい紅茶です。緑茶のような渋味はあと口さっぱりさせてくれ、スッキリと飲みやすい味わいになっています。
そのスッキリ爽やかな風味は、目覚めの一杯や気持ちをシャキッとさせたいときなどにうってつけです。
和食や和菓子など日本食にも合わせやすいヌワラエリア。ぜひ一度お試しください。
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