紅茶はどれも個性があって色んな味わいがありますよね。ですが、香りが苦手、渋味が強いのは飲めないなどの理由でなかなか自分好みの紅茶に巡り合えていない方もいるのではないでしょうか?
そんな方におすすめな紅茶がディンブラです。
ディンブラはクセがなく日本人向けの味なので、初心者やシンプルな紅茶を楽しみたいという方におすすめです。
この記事ではディンブラの特徴やおすすめの飲み方をご紹介します。
ディンブラはどんな紅茶?
ディンブラはスリランカ中央のディンブラ地方の山岳地帯南西部で栽培されている紅茶です。
日本で売られているティーバッグやペットボトル飲料にもよく使われていて、そのためか日本人が紅茶をイメージしたときの味に近い紅茶といわれています。
ディンブラは「日本人の考えるTHE紅茶の味!」を持った紅茶なんですね
日本人の味覚にも合ったシンプルな味わいなので初心者の方、香りや渋みが強い紅茶が苦手な方におすすめです。
また、ディンブラはセイロンティーの一つでその代表格の紅茶とされています。
スリランカで栽培・生産された紅茶の総称。ディンブラ以外にもウバ・ヌワラエリア・キャンディ・ルフナなどの産地がある
誤解されがちですがセイロンティーは紅茶の品種名じゃないんですよ、私も昔はそう思ってました・・・
そしてセイロンティーは、栽培されている地域の標高によってローグロウンティー・ミディアムグロウンティー・ハイグロウンティーの三つに分けられていて、味も香りも標高によってそれぞれ異なります。
その中でディンブラは、標高1200m以上の高地で栽培されているハイグロウンティーです。
セイロンティーは標高が高いほど香りが強く渋味がしっかりしている特徴がありますが、ディンブラはほかと比べて標高が低いからか、同じハイグロウンティーのウバやヌワラエリアよりマイルドな味わいになっています。
セイロンティー全般の「クセが少なく飲みやすい」特徴が一番出ている紅茶でもあるので、セイロンティー入門にも最適ですよ
ディンブラの特徴とは?
【ディンブラの特徴】
- 茶葉:茶褐色
- 香り:ほのかに甘く爽やかな香り、クオリティーシーズンはバラのような香りになる
- 味:すっきりとしたほどよい渋味とコク
- ※水色:オレンジがかった鮮紅色
※水色:紅茶の抽出液の色
ディンブラの特徴は一言でいうと「大きな特徴がないことが特徴」です!
味と香りの濃さがほどよく、全体のバランスが取れていてどれも突出していません。ですがその分クセがなく、シンプルでオーソドックスな飲みやすい味わいになっています。
そしてディンブラは、そんなシンプルな紅茶だからこそどんな飲み方にでも合います。クセがないのでストレートティーでも飲みやすく、しっかりとコクもあるのでミルクティーでもおいしく飲めるまさに万能の紅茶なんです。
その時の気分で飲み方を変えられるので、毎日飲んでも飽きにくいのも魅力の一つですね。
ほかにもレモンティーやフルーツティー、ブレンドのベースでも合いやすいんですよ!
そのほか料理やお菓子にも合わせやすいので、何を合わせるか迷った時はディンブラを合わせてみるのも手ですよ。
ディンブラの収穫シーズンは?
セイロンティーは基本1年を通して収穫されます。ディンブラも例にもれず1年中収穫される紅茶です。
茶葉の成長が早い雨季の4月~6月と10月~11月は量産の時期。1月~2月はクオリティーシーズンといい最高品質の茶葉が収穫できる季節です。
クオリティーシーズンでは茶葉の収穫量が半分ほどに減りますが、その分茶葉に栄養が蓄えらえるので味や香りが濃くなります。
この時期のディンブラは味や渋味が強くなりバラのような香りが加わって、爽やかさと上品な甘さが感じられるでしょう。
クオリティーシーズンの香りはほかの紅茶ではあまりない香りです。なので毎年この時期のディンブラを楽しみにしてる紅茶愛好家も少なくないんですよ
ですが、だからといってクオリティーシーズン以外の茶葉の品質が劣るのかといえばそういうわけでもありません。
むしろディンブラは季節風の影響を受けることが少ないので安定した環境で栽培されています。そのため、ディンブラはクオリティーシーズン以外の季節でも高品質の茶葉を生産できる安定性のある紅茶でもあるんですよ。
ディンブラのおすすめの飲み方は?
ミルクティーやレモンティーなどさまざまな飲み方の合わせやすいディンブラですが、その中でも特におすすめしたい飲み方があります。
それはアイスティーです!
おすすめの飲み方:アイスティー
なぜアイスティーがおすすめなのか?それはディンブラがクリームダウンを起こしにくい紅茶だからです。
紅茶の成分のタンニンとカフェインがゆっくり冷やされて結合することで白く濁って見える現象。光の屈折率が変わっているだけなので味や品質に影響はないが、渋味が強くなったり若干ざらつきを感じたりする場合もある
家でアイスティーを入れたときに濁ってしまった経験がありますか?それはこのクリームダウンが起こってしまっているからなんですよ!
では、なぜディンブラがクリームダウンを起こしにくいのかというと、ディンブラはクリームダウンの原因の一つであるタンニンの含有量が少ないからです。
タンニンが少ないことで、ほかの紅茶と比べるとクリームダウンを起こしにくくきれいな水色の紅茶を楽しむことができます。
やっぱり濁っているよりも澄んだ水色のほうが目でも楽しめますからね~
ディンブラベースのアールグレイもおすすめ
皆さんはディンブラをベースにしたアールグレイがあるのをご存じでしょうか?
よく誤解されがちですが、アールグレイは品種の名前ではなくベルガモットの香りを茶葉につけたフレーバーティーのことなんです。
ディンブラはクセの少なさからアールグレイのベースによく使われています。シンプルな風味でベルガモットの香りも感じやすいので、最初に飲むアールグレイにはディンブラベースがおすすめです。
アールグレイについて詳しくはこちら↓
まとめ
- ディンブラはスリランカのディンブラ地方で栽培されている紅茶
- 日本人のイメージする風味に近く日本人の味覚にも合っている
- セイロンティーの一つで標高の高い場所で栽培されているハイグロウンティー
- 大きな特徴がなくシンプルで飲みやすい味
- さまざまな飲み方に合い料理やお菓子にも合わせやすい
- 1年を通して収穫できクオリティシーズンにはバラのような香りが加わる
- クリームダウンを起こしにくいのでアイスティーにおすすめ
- ディンブラベースのアールグレイも飲みやすくおすすめ
ディンブラは大きな特徴のないオーソドックスな風味の紅茶です。
特徴がないと聞くと味気ない紅茶なのかな?っと思ってしまうかもしれませんが、特徴がないということはクセがないということ。
初心者でもスルッと飲みやすく、そして特徴がないからこそどんなものにも合わせやすいまさに万能の紅茶です。
個性的な紅茶も良いですが、ディンブラのようなシンプルな紅茶も悪くないですよ。
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