世界一の紅茶生産量を誇るインドで一番作られている紅茶「アッサム」
アッサムは日本でも知名度のある紅茶ですが、どんな紅茶かご存じでしょうか?
アッサムはその味わいからミルクティーと相性のいい紅茶として知られています。なぜミルクティーと相性がいいのか?それはアッサムの持つ特徴や製法に秘密があるんです。
いったいアッサムとはどんな紅茶なのか?その特徴や製法、アッサムのミルクティーについて解説します。
アッサムはどんな紅茶?

アッサムとはインドの北東部にあるアッサム地方で作られている紅茶です。
同じくインドの紅茶ダージリンは中国原産のチャノキから作られていますが、アッサムはインド原産のアッサム種と呼ばれるチャノキから作られた、生粋のインド産紅茶なんです。
インドでは紅茶にミルクや砂糖を合わせるのが一般的で、インドでお茶といえばチャイを指すほど定着しています。

そもそもチャイはインドの言葉で「お茶」のことなんですよ。
アッサム地方はその需要に答えたチャイ・ミルクティー用の紅茶が多く作られている地域なんです。
そのためアッサムは、チャイやミルクティーととても相性のいい紅茶として知られています。
アッサムの特徴とは?

【アッサムの特徴】
- 茶葉:黒褐色
- 香り:麦芽に似た自然な甘い香り
- 味:甘みがあり濃厚でコクがある味わい
- ※水色:濃い赤褐色
※水色:紅茶の抽出液の色のこと
アッサムは強い甘みと深いコクのある味わいと、麦芽の香りが特徴です。

麦芽の香りはカラメルのような香ばしさと甘さを感じられる香りのことです!紅茶の香りを表すときによく使われるんですよ
また、アッサムの収穫シーズンは3月から11月の間で、冬には収穫されません。そしてダージリンと同じく収穫時期によって風味が変わる特徴があります。
その収穫シーズンの中でも6月から7月に収穫されるセカンドフラッシュは、アッサムの特徴が1番強く出ている最も人気があるシーズンです。
ミルクティーに最適⁉CTC製法とは?
アッサムはミルクティー向きの味わいを持っていますが、その製法もミルクティーにうってつけなCTCという製法で作られています。
CTCとはCrush(つぶす)・Tear(引き裂く)・Curl(丸める)の略で、その名の通り茶葉を細かくして数ミリ単位で丸める製法のことです。アッサムの約90%がこの製法で作られています。
CTC製法で作られた茶葉は、通常のリーフティーよりも短い時間で紅茶の成分が出るので、濃いめのしっかりした味が出ます。ミルクティーには濃厚で深い渋味がある紅茶が最適とされているので、CTC製法はミルクティー向きの製法でもあるんです。

ほかにもCTCはティーバッグやブレンド用向きでもあるんですよ
紅茶の等級について詳しくはこちら↓
おすすめはやっぱりミルクティー!

アッサムの濃厚でコクのある味と香りはミルクを入れても強く感じられます。なのでミルクティーにしてもおいしく飲めますし、むしろミルクティーにうってつけの紅茶と言っても過言ではないです。

ストレートティーでもおいしく飲めますが、コクを強く感じてしまうので好みがわかれるかもしれないです
またアッサムはアイスティーだと、クリームダウンという紅茶が白く濁って見える現象が起きやすい紅茶です。そのためアイスティーには不向きの紅茶と言われています。
クリームダウンは味や香りが変わるものではないですが、見た目が気になる方はホットで飲むかミルクティーにすれば気にならなくなるでしょう。
ポイントその1:ミルクティーを入れるときは紅茶を濃いめに抽出しましょう。通常の濃さではミルクを入れると風味が薄まってしまいます。
ポイントその2:ミルクと紅茶の割合はお好みですが、入れたことがなく調整がわからない方は1:1の割合を目安に少しずつ自分好みに調整していきましょう。
ポイントその3:アイスの場合は茶葉を煮出した後、氷を入れたグラスやポットに紅茶を入れてから牛乳を入れましょう。

ちなみに私はいつも1:1の割合でミルクティーを飲んでいます。参考までに
ミルクティーの入れ方について詳しくはこちら↓
こちらもおすすめ!キャンブリックティー
皆さんキャンブリックティーを聞いたことはありますか?こちらもアッサムおすすめの飲み方です。
キャンブリックティーとはイギリスに昔からあるアレンジティーで、ミルクとハチミツを入れた紅茶のことを言います。
ハチミツを入れると紅茶の水色が黒くなってしまいますが、そこに牛乳を入れると紅茶の色が亜麻色になります。これがキャンブリック(亜麻色)の由来です。
これが亜麻色です↓

紅茶にハチミツを入れると自然な甘みと深いコクが出るので、砂糖とはまた違った味わいが楽しめます。

ハチミツは砂糖よりもカロリーが低めなので女子にもおすすめですよ~
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まとめ
- アッサムはインドのアッサム地方で作られているアッサム種の紅茶
- 甘みが強くコクが深いのでチャイやミルクティーと相性がいい
- 収穫シーズンは3月~11月、その中でも6月~5月のセカンドフラッシュは最もアッサムの特徴が出ていて人気がある
- アッサムの約90%は短時間で成分が抽出できるCTC製法で作られていている
- アッサムは濃厚でコクが深いのでミルクティーにしても風味を強く感じられる
- ミルクとハチミツを入れたキャンブリックティーもおすすめ
アッサムはインドで広く親しまれていて、インドの文化に寄り添ってきた紅茶です。そんなアッサムは日本でも知名度が出て、日本人にも好まれるようになりました。
アッサムの濃厚で深いコクのある味わいはストレートで味わうもよし、ミルクティーで味わうもよしです。
アッサムを飲んだことがない方やお気に入りのミルクティーに巡り合えてない方も一度試してみてはいかがでしょうか?
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