リゼ紅茶とは?特徴やおすすめの飲み方とトルコ式チャイをご紹介!

リゼのアイキャッチ画像 紅茶の種類
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アジアとヨーロッパの架け橋である中東の国・トルコ。トルコの飲み物といえばコーヒーのイメージが強いかもしれませんね。

ですが!実はそのトルコでは紅茶の生産もしていて、多い時は1日に何十杯も飲む人がいるとか。

そんなトルコの紅茶で一番多く生産されているのは、黒海沿岸部で栽培されている「リゼ」です。

そのリゼを飲む時は、ほとんどがトルコ式のチャイで飲まれています。このトルコ式チャイ、日本で一般的にイメージされるチャイとは少し趣が異なるんですよ。

そんなリゼやトルコ式チャイとはどんな紅茶なんでしょうか?この記事ではリゼの特徴やおすすめの飲み方トルコ式チャイについてご紹介します。

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リゼとはどんな紅茶?

トルコ・リゼの地図

リゼとは西アジアのトルコ共和国の黒海沿岸にあるリゼ県で生産されている紅茶です。トルコのほとんどの紅茶はこのリゼで生産されています。

リゼは紅茶の栽培地としては世界最北端にありますが、日当たりが良く気候は温暖で降水量も多い肥沃な土壌で、紅茶の栽培に適した環境なんです。

さち
さち

リゼはギリシャ語で「山の傾斜」という意味で、その名の通り傾斜地で栽培されているんです

またリゼは、トルコ紅茶の発祥の地でもあります。1938年から紅茶栽培が始まり、1970年代ごろから生産量が急激に増えていきました。

生産のほとんどが国内消費用ですが、近年では日本でも買えるようになっています

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リゼの特徴は?

紅茶とメガネと本
  • 茶葉:赤褐色
  • 味:濃厚で渋味が無い
  • 香り:穏やかで甘みがある
  • 水色すいしょく:深い茶色
  • 収穫時期:5月~10月
    ※水色:紅茶の抽出液の色

リゼは濃厚で渋味がなく苦みも少ない味わいで、香りも穏やか全体的にスッキリとしていて飲みやすい風味です。

「味がしっかりした紅茶が飲みたいけど渋いのは苦手・・」という方におすすめします。

さち
さち

リゼは苦み成分でもあるカフェインが少ない紅茶です。なので苦みも少ないんですよ

またリゼは、長時間蒸らしても渋味が出にくい特徴があります。

通常紅茶は長く蒸らせば蒸らすほど、渋味成分のタンニンが多く出て渋味が増し飲みにくくなってしまいます。ですがリゼは長時間蒸らしても渋くなりにくいので、つい「長く蒸らしすぎた!」となっても飲みにくくなりにくいんです。

さち
さち

そんな特徴を持った紅茶だからか、トルコでは長く抽出して濃いめの紅茶を入れるそうですよ

リゼの等級はブロークン

紅茶には葉の部位やカットの細かさによって等級で分けられています。リゼの等級は、茶葉を細かくカットしたブロークンです。

ブロークンとは?

細かくカットした茶葉のこと。カットしていないフルリーフと比べると

  • 抽出時間が短くなる
  • 味が濃厚になる
  • 香りが強くなる
  • 水色は濃くなる

といった特徴がある。またフルリーフよりも茶葉の量が増えるので比較的低価格になる。

リゼのほとんどの茶葉は、このブロークンで生産されています。成分がより出やすくなる製法なので、リゼの風味がより強く味わえる製法とも言えますね。

紅茶の等級について詳しくはこちら↓

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トルコ式チャイとは?

チャイバルダック

チャイと聞くと多くの方が、紅茶にミルクやスパイスを入れたものを思い浮かべるのではないでしょうか?

ですがトルコのチャイはミルクもスパイスも入れません。トルコには独自のチャイがあるんです!

トルコ式チャイの入れ方は?

トルコ式チャイはまず「チャイダンルック」という2段に重なったポットを使います。

こんな形のポットです↓

チャイダンルック

そしてチャイを入れるグラスも「チャイバルダック(チャイグラス)」で飲みます。小さくくびれた形のグラスです。

これがチャイバルダックです↓

チャイバルダック

この2つの茶器と独自の入れ方でチャイを入れます。

さち
さち

トルコではこのトルコ式チャイで飲むのが一般的なんです

トルコ式チャイの入れ方手順

  1. ポットの上段に茶葉を、下段に水を入れて沸かします。沸かしている間に蒸気で上段の茶葉が蒸らされます
  2. 下段のお湯が沸騰したら上段にお湯を注ぎ、もう一度15分~30分火にかける
  3. チャイバルダックに半分紅茶を注ぎ、下段のお湯を注いで好みの濃さに薄める
  4. お好みで角砂糖を入れる(目安は2個)
さち
さち

こうやって手順をみていると、トルコ式は薄める前提で入れているんですね

最初から濃く入れることで、自分の好みに合わせやすくなっているんでしょう。リゼの渋味の出にくい特徴を考えると、トルコ式チャイとの相性もいいですね。

トルコの紅茶事情

トルコは紅茶生産量世界5位で年間約15万トン生産されています

先ほども解説したようにそのほとんどが国内で消費されていますが、実は紅茶一人当たりの消費量世界一の国でもあるんです。

さち
さち

消費量は年間で平均一人3キロ日本は平均1キロなので日本人の3倍飲んでいるということですね

チャイバルダックは1杯分約100ccほどの量ですが一日に何杯、多いと10杯以上も飲むので、おそらく一日1リットル前後は飲んでるでしょう。

ただ、この消費量で飲んでいるとおのずと糖分も増えてしまうので、糖分の摂取量が問題になることもあるようです。

糖尿病患者が多いこともあり、そのため最近では砂糖抜きで飲むことも増えているそうな。

リゼのおすすめの飲み方は?

リゼは味は濃厚ですが、渋味や苦みがなく飲みやすい紅茶です。

ストレートティーでもグビグビ飲める飲みやすさはありますが、ここはミルクティーをおすすめします。

おすすめの飲み方:ミルクティー

ポットに入ったミルクティー

本場トルコではミルクを入れて飲むことはないリゼですが

  • 味が濃厚なのでミルクを入れても風味が負けない
  • 渋味がないのでまろやかなミルクティーになる
  • ブロークンなので濃いめの風味と水色が出やすい

この3つからミルクティーをおすすめします。

さち
さち

砂糖を入れると甘みだけでなくコクも出ます!ハチミツを入れるのもおすすめですよ

ミルクティーの入れ方について詳しくはこちら↓

まとめ

  • リゼはトルコ共和国のリゼ県で生産されている紅茶
  • 味は濃厚で渋味がなく苦みも少なく全体的にスッキリとしていて飲みやすい風味
  • 香りは穏やかで甘みがある
  • 長時間蒸らしても渋味が出にくい
  • ほとんどがブロークンで生産されている
  • トルコの紅茶はトルコ式チャイで飲むのが一般的でミルクを入れず角砂糖を入れて飲む
  • トルコは世界5位の生産量で一人当たりの消費量世界一の国
  • おすすめの飲み方はミルクティー

トルコで一番飲まれている紅茶リゼ。

食事の時だけでなくちょっとしたブレイクタイムにも紅茶を飲むトルコの方にとってリゼはは、とても身近な飲み物です。

濃厚ながら苦み渋味共に少なく、渋味が苦手だけど味がしっかりとした紅茶が飲みたいときなどにおすすめ。

そんなリゼはトルコの日常に欠かせない紅茶なのでしょうね。

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