紅茶にはすっきりとした味やコクのある味、香り高いものなど茶葉や品種によってさまざまな味わいがあります。
そんな紅茶の中でも独特な味わいのある紅茶「ウバ」はほかの紅茶には無い風味を持ったとても個性的な紅茶です。
ウバの持つ個性とはいったい何なのか?この記事ではウバの味や香りの特徴、個性を生かしたおすすめの飲み方をご紹介します。
ウバとはどんな紅茶?
ウバとはスリランカ南東部のウバ地方で栽培されている紅茶で、セイロンティーの一つです。
スリランカで栽培・生産された紅茶の総称。ウバ以外にもディンブラ・ヌワラエリア・キャンディ・ルフナなどの産地があり、栽培されている地域の標高によってローグロウンティー・ミディアムグロウンティー・ハイグロウンティーの三つに分けられ味も香りもそれぞれ大きく異なる。
品種名と思ってる方が結構多いですよね、私もここ2,3年まで品種名だと思ってましたよ~
また、ウバは標高1200m以上の高地で栽培されているハイグロウンティーに分けられています。
ハイグロウンティーには爽やかな渋味に味が濃厚という特徴があり、ウバもその特徴を持っています。詳しいウバの風味については後述!
ウバは世界三大紅茶の一つ
皆さん世界三大紅茶というのをご存じでしょうか?世界三大美女や世界三大珍味のように、紅茶にも世界三大に数えられる紅茶があります。
品質や味、香りが特に優れているとされている3つの紅茶の産地を指したもの。ウバのほかにインド産のダージリン・中国産のキーマンがこれに当てはまる。
世界三大紅茶の一角を担っているということからも、品質や人気の高さがうかがえますね。
世界三大紅茶について詳しくはこちら↓
ウバの特徴とは?
【ウバの特徴】
- 茶葉:赤褐色
- 味:爽やかでキレのある渋味深いコク
- 香り:ミントのようなすっきりとした香り
- ※水色:赤みの強いオレンジ
※水色:紅茶の抽出液の色
ウバはハイグロウンティー特有の濃厚な味と爽やかな渋味に加え、すっきりとしたメントール系の香りがします。またさっぱりとした青りんごのようなフルーティーな香りも感じられるでしょう。
このメントールの香りはほかの紅茶にはあまり見られない香りで、ウバの特徴的な香りということからウバフレーバーと呼ばれています。
ウバはほかの紅茶にはない特徴を持った個性的な紅茶ということですね~
ウバの収穫シーズンはいつ?
ウバの茶葉は1年中収穫されています。その中でも7月~9月のクオリティーシーズンで収穫された茶葉はウバの特徴が一番出ているシーズンで特に人気があります。
またこの時期の茶葉は、カップにそそぐと水面の淵にゴールデンリングという金の輪が見えます。これはクオリティーシーズン以外ではあまり見られない特徴です。
ほかの時期だと水色の違いからゴールデンリングは見られませんが、より良質な茶葉だと見ることができます。
内側が白くて口の広いティーカップにそそぐとゴールデンリングがはっきり見えるのでおすすめですよ
ウバのおすすめの飲み方は?
ウバはメントールの香りとしっかりとした味わいが特徴の個性的な紅茶です。その個性を堪能する飲み方や活かした飲み方など、ウバの味わいを楽しむおすすめの飲み方をご紹介します。
おすすめの飲み方その①ストレートティー
ウバは個性的な香りのある紅茶です。なのでまずはウバの味や香りなどをそのまま楽しむために、砂糖も何も入れていないストレートティーを飲んでみてください。
またウバは個性が強い分、好みも分かれやすい紅茶です。自分の好みかを確認するという意味でも最初にストレートティーで飲んでみましょう。
ストレートティーの入れ方について詳しくはこちら↓
おすすめの飲み方その②ミルクティー
ウバはキレのある渋味と深いコクがあります。ミルクティーは味の濃い紅茶と相性がいいのでウバはミルクティーにうってつけの紅茶です
特にメントールミントのすっきり爽やかなミルクティーはウバでしか味わえません。ぜひとも試してみてほしい1杯です。
味が濃くてストレートはちょっと苦手かも?と思った方もミルクティーにすれば飲めるかもしれませんよ
ミルクティーの入れ方について詳しくはこちら↓
おすすめの飲み方その③水出しアイスティー
ウバは基本的にアイスティーには向いていない紅茶といわれています。
なぜかと言うと、ウバは紅茶の渋味成分であるタンニンの含有量が多く、このタンニンが多いとクリームダウンという現象が起きやすくなります。
紅茶の成分のタンニンとカフェインが結合して白く濁って見える現象。紅茶の温度がゆっくり下がると起こる。光の屈折率が変わっているだけなので味や品質に問題はないが渋味が増したりやざらつきを感じたりすることもある。
つまり、ウバは冷やすと白く濁りやすいのでアイスティーには向いていないといわれているんです。
クリームダウンは味や香りにさほど影響はないんですが、やっぱり濁った紅茶よりきれいに透き通った紅茶のほうがおいしそうに見えますよね。
それならホットで飲めばいいのかな?とは思っても夏の熱い時期などは冷たいアイスティーにして飲みたいですよね。
そんな時おすすめなのは水出し紅茶です。水出し紅茶は温度変化が少ない入れ方なので、紅茶が白く濁りにくくなります。
水出し紅茶の入れ方
- 蓋つきのボトル・水500ml・7gの茶葉を用意する
- ボトルに水と茶葉を入れて一晩程(約8時間)冷蔵庫に入れておく
- 茶葉を取り出して完成
その1:ボトルはプラスティック製だと匂いがついてしまうのでガラス製がおすすめです。
その2:分量はあくまで目安なので好みや1度に飲む量によって調節しましょう。
その3:茶葉はティーバッグでもリーフタイプでもOKですが、リーフタイプは茶葉を漉す必要があるのでその分手間がかかってしまいます。そんな時スーパーやコンビニ、100ショップなどでも売っているお茶パックを使えば茶葉を漉す手間を省くことができますよ。
アイスティーにすると、ホットよりも爽やかでまろやかな風味を味わえメントールの香りも引き立つので、すっきりとした夏にうれしいアイスティーが楽しめますよ。
水出し紅茶は日にちが経ってしまうと中で雑菌が繁殖する恐れがあります。そのため一度に大量に作らず一日で飲み切れる量を作りましょう
ウバから分かれた新品種!?ウダプセラワとは?
セイロンティーには近年ウバから分かれて、一つの品種として確立されたウダプセラワという紅茶があります。
元々ウバだったので味や風味には近いものがありますが
- さっぱりとしたフルーティーな香りのウバに対して、ウダプセラワは甘いバラやイチゴの香り
- ウバのほうが渋味が強く、ウダプセラワは渋味と甘みのバランスがとれている
といったような違いがあります。
ウバの渋味が苦手だな~と思ったらウダプセラワを試してみるのもおすすめです
ウダプセラワについて詳しくはこちら↓
まとめ
- ウバはスリランカで栽培されている紅茶でセイロンティーの一つ
- 標高の高い場所で栽培されているハイグロウンティー
- 世界三大紅茶にも数えられている
- 味は濃厚で爽やかな渋味がありメントール系の香りを持つ
- 1年中収穫できるが7月~9月のクオリティーシーズンは特にウバの特徴が出ていて人気が高い
- おすすめの飲み方はストレートティーとミルクティー
- アイスティーなら水出し紅茶がおすすめ
- ウバから分かれたウダプセラワという品種の紅茶がある
ウバは世界三大紅茶にも数えられるほど質も人気も高い紅茶です。その濃厚な味と爽やかな香りはほかの紅茶には無い魅力があります。
とても個性な分好みも分かれやすいですが、ウバにしかない風味を一度は味わってみてほしいです。
アイスティーやミルクティーなどを試しつつ、ウバを堪能してみてください。
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