紅茶にはどんな成分が含まれている?成分の特徴や効果も解説!

成分のイラストにテキストを入れた画像 紅茶の雑学
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紅茶は今でこそ嗜好品として広く親しまれていますが、昔、紅茶は薬用として飲まれていたのはご存じでしょうか?

紅茶=薬と聞くと不思議に思いますが、薬用として飲まれていただけあって、紅茶にはさまざまな成分が含まれています。

そんな紅茶にはどんな成分が含まれていて、体にどんな効果をもたらすのでしょうか?

普段何気なく飲んでいた紅茶に、もしかしたら自分の元気を後押ししてくれる成分が含まれているかもしれませんよ。

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紅茶に入っている成分は?

紅茶に含まれている成分には主に以下のものがあります。

  • カフェイン
  • タンニン
  • テアニン
  • カリウム
  • ビタミン
  • フッ素

紅茶の種類によって含まれる量や成分に違いはあるので、必ず多く含まれてるとは限りませんが、多くの紅茶には上記の成分が含まれています。

さち
さち

効能だけでなく紅茶の味も成分量によって変わったりするんですよ

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紅茶の成分①カフェイン

エナジードリンクイラストにテキストを入れた画像

カフェインはコーヒーやエナジードリンクなどでも有名な成分ですね。カフェインは紅茶の苦み成分でもあり、紅茶の苦みはカフェインからきています。

また種類によって違いますが、紅茶にも2.5%~5%ほど、100mlで約30mgのカフェインが入っています。このカフェイン量はほかのカフェイン入り飲料と比べると、比較的少ないほうです。

カフェイン量比較(100ml中の含有量)

  • コーヒー:60㎎
  • 玉露:160㎎
  • ウーロン茶:20㎎
  • エナジードリンク:30~300㎎

カフェインの効果

眠気覚まし

カフェインの代表的な効果といえばおそらく眠気覚ましでしょう。寝起きに飲めば目覚めが良くなり夜の作業の眠気覚ましにもなります。

疲労感の軽減・集中力アップ

カフェインを摂取すると、興奮作用の効果で疲労を感じにくくなり、集中力がアップします。なので勉強や仕事の時、運動の前などに飲むと効果的です。

利尿作用

カフェインには体の水分を尿として出す利尿作用があります。そのため体内の水分が減ってむくみの改善につながったり、水分が減ることで血圧が下がり高血圧の予防できたりします。

脂肪燃焼効果

カフェインは脂肪を燃焼する効果があるので、ダイエットに効果的と言われています。運動の前に飲むと代謝が上がり、より脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。

ただ砂糖を入れてしまうと、カフェインより先に糖分が吸収されてしまいます。なので脂肪燃焼を考えるなら、なるべくストレートティーで飲みましょう。

カフェインは寝る前に飲むと不眠の原因になったり、過剰にとりすぎると頭痛や吐き気などの症状が出たりします。また、妊婦さんはカフェインを大量にとると赤ちゃんに悪影響が出る可能性があります。なので上記の症状を避けたい方や妊婦さんは、カフェインを控えるもしくはノンカフェインの紅茶かハーブティーを飲みましょう。

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紅茶の成分②タンニン

茶葉イラストにテキストを入れた画像

タンニンはポリフェノールの1種で、紅茶の渋み成分です。このタンニンの量は紅茶の種類によって違い、多いと渋みが強く、少ないと渋みが弱くマイルドな味になります。

さち
さち

紅茶の渋みが好きな人はタンニンの多い紅茶が、渋みが苦手な人はタンニンの少ない紅茶がおすすめです

また、お茶の成分でよく聞くカテキンはこのタンニンに含まれています。この2つは効果もほぼ同じといっていいでしょう。

タンニンの効果

アンチエイジング効果

タンニンには抗酸化作用といわれる働きがあり、これは量が増えると老化を促してしまう活性酸素を抑える効果があります。なので肌や臓器の老化を防ぐアンチエイジング効果が期待できるでしょう。

風邪予防

タンニンに含まれるカテキンには抗菌作用があり、紅茶を飲むことで喉の菌やウイルスを胃にまで流せます。胃酸に弱い菌やウイルスはそのまま溶けるので、溶けてしまえば感染の心配はほぼありません。

また紅茶でうがいをするのも効果的で、風邪やインフルエンザが流行る時期にうがいをすることでも予防になります。うがいをする場合は出がらしでもOKです。

消臭効果

紅茶を飲むとタンニンの消臭効果で、口臭を予防できます。また、紅茶の出がらしにも臭いが吸着するので、トイレやシューズボックスに置いておくと防臭剤としても使えます。

アレルギー対策

タンニンには、アレルギー反応を起こす物質の一つであるヒスタミンも発生を抑える働きがあります。

ヒスタミンが引き起こすアレルギーにはじんましん・花粉症・ぜんそくなどがありますが、もしこのどれかのアレルギーをお持ちなら一度試してみてもいいかもしれませんね。

タンニン含有量が多い紅茶はこちら↓

タンニン含有量が少ない紅茶はこちら↓

紅茶の成分③テアニン

ドーパミンとセロトニンのイラストにテキストを入れた画像

テアニンはアミノ酸の1種で、紅茶のうま味・甘味成分です。こちらもタンニンと同様に、品種によってテアニンの量が違います。

また品種だけでなく茶葉の採取時期によってもテアニンの量が変わり、もっとも多く含まれているのは春摘みのファーストフラッシュと呼ばれる茶葉です。

さち
さち

ファーストフラッシュにテアニンが多い理由は、春摘みには冬の時期に蓄えた栄養分が詰まっているからです

テアニンの効果

リラックス効果

テアニンにはドーパミンやセロトニンといった、いわゆる幸せホルモンの分泌を促す働きがあります。この幸せホルモンが分泌されることで緊張状態が和らぎ、リラックスすることができます。またストレスの改善にも効果的です。

さらに、このリラックス効果による安眠効果もあるとされています。寝る前に飲むと寝つきが良くなり睡眠も深くなるので睡眠に悩みのある方にはおすすめです。

冷え性改善

テアニンには冷え性改善効果があります。それはテアニンのリラックス効果から来ているものです。テアニンを摂取してリラックスすると、体の筋肉が緩み血管が広がって血行が良くなります。その結果冷え性の改善につながるでしょう。

集中力アップ

テアニンの効果にあるリラックス効果やストレス軽減は、集中力アップにもつながります。緊張状態で集中ができていない状態はリラックスすることで、ストレスがかかり脳機能が低下している場合は、ストレスが緩和することで、集中力がアップします。

テアニン含有量の多い紅茶はこちら↓

さち
さち

ちなみにニルギリはタンニン含有量も少なめなんですよ

紅茶の成分④カリウム

カリウムのイラストにテキストを入れた画像

カリウムはミネラルの1種です。血圧や細胞の調整することで体を良い状態に保つ働きがあります。含有量は8㎎。ほかのお茶類に比べると比較的少ないです。

お茶類のカリウム量比較(100ml中の含有量)

  • 煎茶:27㎎
  • 玉露:340㎎
  • ウーロン茶:16㎎
  • 麦茶:6㎎
  • ほうじ茶:24㎎

カリウムの有効作用

高血圧予防

カリウムには、ナトリウム(塩分)の過剰摂取による高血圧を予防する効果があります。

塩分に多く含まれているナトリウムは、通常はカリウムと共に体のバランスをとっていますが、ナトリウムの量が増えすぎると、体の水分(血液量)が増えて血圧が上がります。

ですが、カリウムはナトリウムが腎臓に吸収されるのを抑え、尿と一緒に排出させるので、高血圧の予防に効果的です。

デトックス効果

カリウムには、体の老廃物や毒素を体から出すデトックス効果が期待できます。

体に老廃物や毒素がたまると体の代謝が下がったり、むくみや便秘の原因につながったりします。ですがカリウムを摂取すると、利尿作用によって体から老廃物や毒素が出るので代謝が上がりむくみと便秘が改善されるでしょう。

カリウム含有量が多い紅茶はこちら↓

紅茶の成分⑤ビタミンB群

ビタミンB群のイラストにテキストを入れた画像

紅茶の種類によって違いがありますが、紅茶にもビタミンが含まれています。その中でも主に含まれているのがビタミンB群です。

ビタミンB群とは

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • ナイアシン
  • パントテン酸
  • 葉酸
  • ビオチン

この8つのビタミンの総称で、体のエネルギーを作る働きをします。

さち
さち

ビタミンB群は単体だと効果を発揮しづらいですが、それぞれが助け合うことで効果を発揮する栄養素なんです

ちなみに紅茶の茶葉にはもともとビタミンCも含まれていますが、紅茶を作る過程でビタミンCのほとんどがは失われてしまいます。ですが、レモンを紅茶に浮かべてレモンティーとして飲めばビタミンCも同時にとることができるでしょう。

ビタミンB群の効果

疲労回復効果

ビタミンB群は体のエネルギーを作りますが、このエネルギーが足りていない状態だと疲れてしまいがちです。なのでビタミンB群をとると、エネルギー生産が促されて疲労回復につながります。

疲れやすい、疲労が抜けないという方は積極的にとりたいですね。

肌荒れ予防

ビタミンB群は肌の健康を保つ効果がある成分です。

ビタミンB群は、肌を作るたんぱく質、脂質、糖質の代謝に関わる働きがあり、肌の細胞のターンオーバーを助け、肌荒れやニキビの予防できます。

特にビタミンB2は美肌ビタミンと呼ばれていて、女性ホルモンを活発化させて美肌効果をもたらしてくれるので、女性におすすめのビタミンです。

貧血予防

ビタミンB群の中に含まれているビタミンB12と葉酸は、赤血球やDNAを作るのに欠かせないビタミンの一部です。

この2つのビタミンが不足すると、未熟な赤血球ができてしまい巨赤芽球性貧血という症状になりやすくなってしまいます。

そのため、貧血を予防したい方は積極的にとりたいビタミンですね。

紅茶の成分⑥フッ素

フッ素と歯のイラストにテキストを入れた画像

歯磨き粉などに入っているフッ素。実は紅茶にもフッ素が含まれているんです。

フッ素の効果は、歯磨き粉に入っていることからもわかるように健康な歯を保つための効果があります。

さち
さち

歯を強くするフッ素が紅茶に入ってるのは少々意外ですね~。でも、お茶の成分が入った歯磨き粉もあるので案外以外ではないのかも??

フッ素の効果

虫歯菌の働きの抑制

虫歯の原因になる虫歯菌。フッ素にはこの虫歯菌を弱らせる働きがあります。

歯に残った虫歯菌は、酵素を出して酸を生み出し歯のエナメル質を溶かしてしまいます。その虫歯菌を弱らせることで、酸が生み出されるのを防ぎ虫歯が予防できます。

エナメル質の修復

フッ素にはエナメル質の修復に必要な、歯の再石灰化を促す効果があります。

歯の表面を覆うエナメル質は酸によって溶けてしまいますが、唾液の働きでカルシウムやリン酸が再び歯に付き修復します。これが再石灰化です。

フッ素にはこの再石灰化を促す働きがあるので、エナメル質の修復を後押しできるのです。

エナメル質の強化

フッ素にはエナメル質の修復だけでなく、エナメル質を強化して酸で溶けにくい歯にしてくれます。

酸に溶けにくくなることで、虫歯菌にも強くなるため虫歯予防につながるんです。

紅茶に含まれるフッ素は虫歯の予防につながりますが、砂糖を入れて飲むと効果が下がってしまいます。虫歯予防を考えるのならなるべくストレートティーで飲みましょう。

まとめ

  • 紅茶の成分には主にカフェイン・タンニン・テアニン・カリウム・ビタミン・フッ素が含まれている。
  • カフェインは紅茶の苦み成分で眠気覚ましや集中力アップ、脂肪燃焼などの効果がある
  • タンニンは紅茶の渋み成分でアンチエイジングや風邪予防、消臭などに効果がある
  • テアニンは紅茶のうま味甘味成分でリラックス効果や冷え性改善、集中力アップの効果がある
  • カリウムは体を良い状態に保つ働きがあり高血圧予防やデトックスに効果がある
  • ビタミンB群には体のエネルギーを作る働きがあり疲労回復や肌荒れ予防、貧血予防に効果がある
  • フッ素には歯の健康を保つ効果があり虫歯菌の抑制とエナメル質の修復や強化に効果がある

紅茶には体に良い成分がいろいろ含まれているのですね。しかも体だけでなく気持ちをリラックスさせる効果まであるとは・・・。

この記事で紹介した成分は紅茶の品種によって、含まれている成分の量が違うこともあります。もし気になる成分があったら成分の量によって紅茶を選んでもいいかもしれませんね!

紅茶の効能をまとめた記事はこちら↓

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